A FILM ABOUT COFFEE

https://www.instagram.com/p/BBCGUYTzKDd/

この映画の存在を知った時や、『New York Coffee Shop Journal』の出版記念と一緒にイベントをやると聞いた時から、見たい見たいと思いつつ、なかなかタイミングが合わなかったけど、やっと見られた。

タイトル通り正に「コーヒーについての映画」だった。コーヒー豆がどんな風に育てられ、収穫され、精製されるのか。それから、どんな風に焙煎されて、抽出されるのか。

コーヒー農園での過程はよく知らなかったから、本当に興味深かった。やっぱりコーヒーは生ものだなと改めて思った。コーヒーとワインは、原料が育てられてから、飲まれるまでの流れが似てるような感じもした。

アメリカのコーヒー関係者は、大体見聞きしたことのあるコーヒーショップの人たちで、実際にサンフランシスコで行ったショップBlue Bottle とかFour Burrelもいくつか出てきたから、「行ったなあ」なんて感慨深くなったり。

バリスタのチャンピオンシップの様子は初めて見たけど、あんな風にプレゼン形式で評価されるのね。チャンピオンになる人は、技術的にも造詣的にも間違いなく素晴らしい人なのだろうけど、優劣を競ったり順位をつけたりするのは、私はやっぱり苦手だな。

美味しいの基準は人それぞれだし、色んなタイプの美味しいコーヒーがある。こういう大会をプレゼン形式でやるあたりは、とてもアメリカ的だなと思った。(もちろんこの映画にしても)

コーヒーショップもヨガスタジオもラーメン屋も、自分の好きなところに行けばいい、といつも思う。興味があれば色んなところに行って、気に入ったら同じところに何度も通って、それがお気に入りになって、いつしかオール・タイム・マイ・ベストになる、というのが自然な気がする。

と、そんな話はさておき、映画はコーヒー好きなら間違いなく見るだけの価値のあるものだった。コーヒーが苦手な人も、これを見たら興味がわいたり、好きになったりするかもしれない。

https://www.instagram.com/p/BBCGlSGTKDt/映画の中でベアポンドの田中さんが「エスプレッソはドラッグだ」と言ってたけど(リチュアルの人は完全に反対意見だったけど笑)、すっかりエスプレッソ中毒の私は、耐えきれず帰りにカプチーノを一杯。なんとアディクティブな魅惑の飲み物よ。

A FILM ABOUT COFFEE」は、福岡の中州大洋映画劇場で2/12まで上映中。