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ニューヨークのコーヒーは豆が新鮮

f:id:ykmtn:20140619174834j:plainSome rights reserved by Asher Isbrucker

ニューヨークで友だちとお茶をする時に、私がこの店でもない、あの店でもないと友だちを連れ回していたら、友だちが一言「なんでmatoはスタバに行かないの?」と聞いてきた。

「ニューヨークのコーヒーショップブログを始めたんです」と言ったら、編集の人から「なんでまたコーヒーなんですか?」と聞かれた。

どちらの質問に対しても答えは同じ。

それは「ニューヨークのコーヒーショップのコーヒーが美味しいから」です。

かく言う私は、ニューヨークに来るまで実はコーヒーはそこまで好きじゃなかった。別に普通に飲めるし、スタバとかも行ってたけど、コーヒーと紅茶があったら紅茶を選ぶこともよくあるくらいだった。

ニューヨークに来て最初の頃は、日本にもある慣れたスタバに行っていたけど、ある日せっかくだから行ったことのないお店に行ってみようと、雑誌か何かで見た近所のお店に行った時に「あれ、ここのコーヒーすごく美味しい」と思った。それが「Ground Support」。

f:id:ykmtn:20140307113850j:plain奥の棚にある赤と黒のバッグがGroundSupportのコーヒー豆

それからしばらくは、Ground Supportのコーヒーが特別美味しいのだと思って通い詰める。少し経って、これだけニューヨークにいるんだから、やっぱり違うお店でもコーヒーが飲んでみたい、と別のお店に行ってみたら「あれ、ここのコーヒーも美味しい」ということに気付く。それで、もしかしてニューヨークってコーヒーがすごく美味しいんじゃないかと、あちこちのコーヒーショップを飲み歩くようになった。

元々そこまで熱心なコーヒー好きではなかったから、自分で家でコーヒーを淹れることもあまりなかった。というより、一時期家で淹れる練習もしたけど、そこまで上手に淹れられなかったから、外で飲んだ方が美味しいと思って、家ではあまり飲んでなかった。でも、ニューヨークのコーヒーはこんなに美味しいんだから、家で淹れて美味しいかもと期待してコーヒー豆を買ってみた。すると、何だか日本で買っていた豆と様子が違う。豆がカラッとしているのだ。

f:id:ykmtn:20140619180713j:plain豆ではなくバッグが黒いKaffe 1668。豆はすべてシングルオリジン。

日本で買うコーヒー豆は、黒光りというか、ちょっと表面がテカっとしてるイメージだったのだけど、ニューヨークで買った豆は表面はサラサラでカラッとしている。最初に買ったのが「La Colombe」の豆だったので、そこのがたまたまカラッとしてたのかなと思ったけど、「Gasoline Alley」の豆を買ってもやっぱりカラッとしていた。(ちなみにGround SupportとGasoline Alleyは「Intelligentsia Coffeeというロースタリーの豆)

仕事で毎日オンラインメディアの記事などを翻訳しているのだけど、その中にコーヒー豆の保存に関するコツやポイントを解説する記事が、過去にいくつかあった。だからコーヒーは酸化させないことがすごく大事だということは、自分で調べたり勉強した訳じゃなかったけど、仕事のお陰で知っていた。

それを思い出して、ニューヨークの豆がカラッとしているのは、酸化してないから、つまり新鮮なのではないか、という結論に勝手に辿り着く。きっとそうだ、うんうん、などと一人で納得している時期に、ちょうど日本から来たコーヒーの専門家的な人をアテンドするという機会に恵まれる。その人と話をしている時に、このニューヨークのコーヒー豆は新鮮説をぶつけてみたところ、あまりピンと来ていない様子で「焙煎の違い(日本は深煎りが多いから)じゃないですかね?」と言われた。

そうか、焙煎か…と持論が空振りして少しガッカリしたけど、それでも、ニューヨークの豆は日本の豆より鮮度が良い説が頭から抜けなかった。(強情)

f:id:ykmtn:20140619180900j:plainBirchの豆もいつか買ってみたい。

コーヒー豆の産地は主に南米かアフリカで、どちらも日本よりアメリカの方が近い。その上、アメリカは日本よりも大量にコーヒーを消費するから、優先的に良い豆も買えるだろう。必然、新鮮で美味しい豆は日本よりもアメリカの方に流れやすいのではないか。

折しも、サードウェーブなる味と品質にこだわるコーヒーの波が押し寄せていて、さらに質の良いコーヒー豆を求めるお店やロースタリーがアメリカには増えている。これもまた新鮮な良い豆を仕入れやすくなる後押しになりそう。そんなあれこれが頭に浮かび、私の持論を勝手に裏付けていく。

野菜でも魚でも、とかく食べ物の美味しさには鮮度が大きく左右する。それも考え合わせると、「コーヒーが美味しい=豆が新鮮」の図式はそこまで強引ではないのではないかと。

でも私は専門家でもないし、最近コーヒーが好きになったにわかファンみたいなものだし、誰にも賛同してもらえないし、やっぱり違うのかな〜と少し弱気になっていたところに、最近日本のコーヒーショップ「IFNi COFFEE」のサイトで、こんな言葉を発見。

「IFNi」では、コーヒーは生鮮食材と同じという位置づけで捉えています。

やっぱり!!!

という訳で、この言葉を心の支えに、ニューヨークのコーヒーが美味しいのは豆が新鮮だからという説はあながち間違いではない、と勝手に納得することにします。(もちろんそれだけじゃないと思うけど)

私は子どもの頃ウニが嫌いだったけど、ウニの産地で新鮮なウニを食べたら一気に好きになった。そんな経験は誰にでもあるんじゃないかな。だから、コーヒーが苦手な人も、ニューヨークで飲んでみたら飲めるようになるかも。なんたって、ニューヨークのコーヒーは豆が新鮮ですから。