Sit & Wonder

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ブルックリンというと、ウィリアムズバーグやダンボだったら観光旅行でも行くだろうし、最近ならグリーンポイントとかブッシュウィックも行く人もいるかもしれない。でも、このプロスペクトハイツは、よっぽどの目的でもなければ、観光客はまず来ないだろうというような、少し高級な住宅街。そのエリアの真ん中にあるのが「Sit & Wonder」。

f:id:ykmtn:20140611144347j:plain窓の向こうに見えるのんびり感

私も、このコーヒーショップが無ければきっと来ないだろうなと思いながら歩いて辿り着いたら、通りの向かいにある日本食レストランに来たことがあったのを思い出した。それくらい、住民以外はわざわざでないと来ないような場所なのだ。

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そんなエリアにあるコーヒーショップは、当然ながら近所の人御用達のお店だった。WiFiフリーだし電源も使えるから、パソコンを開いている人たちは一日中いるんじゃないかと思うくらい、自分の作業に没頭して動く気配が無い。フリーランスとか自宅作業の人が、オフィス代わりに使ってるような感じ。

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コーヒー豆はStumptownを使っていて、ラテは普通に美味しかった。Webサイトによると、水曜にはカッピング(試飲)もやっているらしい。ペイストリーは、ラインナップは割りと普通なんだけど、手作りなのか他ではあまり見たことのないものが多くて、ジンジャーレモンマフィンというのを食べたけど、これがすごく好みだった。また食べたい。

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インテリアは、長居してる人が多いのもうなずける、肩に力が入っていないアットホームなゆるさで、家具とか装飾品とか食器を見てると、これほとんどスウィフトショップかフリーマーケットで買ってきたでしょと言いたくなる、古臭い感じのものが多い。

f:id:ykmtn:20140611144612j:plain常連風の人が使っていたゆるい牛のマグカップ。この辺のゆるアイテムの取り入れ方が絶妙。

ただ、ニューヨーカーというのは、こういう古臭くて、ダサいとかっこいいが紙一重、みたいなものを取り入れるのが上手いなと思う。奥にバラバラなデザインの大きな鏡が2枚壁にかかっていて、片方はフリーマーケットに並んでても私だったら買わないなと思うようなものが、何だかお洒落にしっくりと馴染んでいるのを見ると、センスってこういうことなんだろうなと思う。

そういう意味で、すべてがパーフェクトにお洒落でもないし、観光旅行でわざわざ来る必要もないお店なんだけど、何でもないようなものがニューヨークではなぜかお洒落に見えてしまう理由が、ここに来れば分かるような気がする。

 

688 Washington Avenue, Brooklyn, NY
Mon-Fri 7 am-7 pm
Sat-Sun 8 am-7 pm
WiFi Yes
Restroom Yes