Blue Bottle Coffee

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近々日本にも出店するというニュースも見たし、有名店だから一応紹介しておくか、でも実はBlue Bottle Coffeのラテってそんなに好みじゃないんだよなあ、なんて思いながらチェルシー店でぼんやりしていたら、店員さんの向こうに「サイフォン ワッフル 11時から」のサインが。「サイフォンとワッフル!?」と気になりつつ、その日はオープンまで待てなかったので、今日はリベンジにやって来た。

f:id:ykmtn:20140502095822j:plainシンプル過ぎてうっかり見過ごしそうな店員さんの後ろのサイン

 Blue Bottle Coffeチェルシー店の2階にひっそりと佇むサイフォンバーは、ブルー(brew)コーヒーを飲む場所らしい。普通のドリップは1階にもあるけど、2階ではサイフォン、ケメックス、ネルドリップで淹れたコーヒーが飲める。
 
ニューヨークに来るようになってコーヒーが好きになったにわかなので、サイフォンで淹れるコーヒーは初めて。珍しそうに覗きこんで質問をしていたら、コーヒーの淹れ方や豆について親切に細かく説明してくれた。

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ロースタリーでもあるので豆はもちろんBlue Bottle Coffeeで、サイフォンで淹れるのはエチオピアのシングルオリジン。サイフォンの下のボール部分でお湯を沸かして、適温になったら上のボール部分を真っ直ぐに立てる。そうすると、下のお湯がみるみる上に上がっていく。そこでコーヒーを上のボールに投入。ササッと手早く軽くかき混ぜたら1〜2分置いてできあがり。最後にサイフォンを火から外すと、今度はコーヒーがサーッと下のボールに落ちていく。このコーヒーをサーバーに入れて、最初は熱いから気をつけてと、細長いハリオのグラスに少しずつ注いでくれた。

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何という繊細で軽いお味。これがコーヒーなの?と聞きたくなるような、お茶のような上品なコーヒー。サイフォンってこんな風に淹れるんだ、そしてこんな味なんだと、初めてにして多分かなり上級の体験をさせてもらったのだと思う。前にThird Rail Coffeeでもエチオピアの豆を飲んだけど、豆が新鮮なのか、プロが丁寧に淹れているからか、ニューヨークだとアフリカの酸味のあるコーヒーも美味しい。

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チェルシー店の2階のサイフォンバーでは、ニューヨークの他店には無いワッフルも食べられる。焼き立てサクサクで美味しくて、さっぱりとしてるからサイフォンのコーヒーにもよく合う。サンフランシスコのお店ではフードも割と出しているらしく、そこのフードのシェフのおばあちゃん直伝のワッフルだそう。

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コーヒーもワッフルも堪能して満足していたら、何やら小さなグラスに入れた飴色の飲み物を出してくれた。コーヒーチェリーからコーヒーの豆を取った後の、外の皮を乾燥させたものを、お茶のように淹れたものらしい。最初はアイスで出してくれたのだけど、爽やかでフルーティーでアイスティーみたいな美味しさ。アイスは昨日淹れたものらしく、アイスを飲んでいる間にホットも淹れてくれた。すごい充実のサービス。しかもどれもコーヒーマニア度が高そう。素敵やなあ。

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正直、Blue Bottle Coffeeのラテがそこまで好みじゃなかったので、なんでそんなに人気があるのかと思ってたけど見直した。というか、改心しました。今日のサイフォンのコーヒーとワッフルは極上でした。1つ質問すると延々と解説してくれる、見るからにコーヒーに精通していて、技術も確かなお兄さんのお陰です。上質な時間でございました。

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Blue Bottle Coffeeはサンフランシスコ発のコーヒーショップで、ニューヨークにもマンハッタンに4店舗、ブルックリンに2店舗あります。サイフォンとワッフルが楽しめるのは、ニューヨークではチェルシー店だけなのでご注意を。

 

Chelsea
450 W. 15th St, New York, NY 10014
Mon-Fri 7 am-7 pm
Sat-Sun 8 am-7 pm
Siphon Bar 11 am-5 pm
WiFi No
Restroom No